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 歯周病

歯と歯周組織の外観
健康的な歯肉は光沢のあるピンク色で、適度の硬さと弾性を有しています。歯肉の外形は歯の位置や形によって決まり、歯と歯の間の部分(歯間乳頭)では先の尖ったくさび状となっています。歯肉の大部分(付着歯肉)は歯肉の下にある骨としっかりと結合し指で押してもあまり動きません。歯肉の表面にはところによってスティップリングとよばれる小さなくぼみがみられることもあります。歯と歯肉は密接し、その境目には歯肉溝とよばれる浅い溝があるのみで、歯垢や歯石の付着もほとんどみられません。付着歯肉の幅は個人や部位によって異なります。

歯肉炎になると歯肉は暗赤色となり種々の程度に腫張することにより、歯と歯肉の境目に深い溝(歯肉ポケット)ができます。歯面には歯垢や歯石が付着し、ポケットからしばしば出血や排膿がみられます。
さらに病変が歯周炎まで進行すると、より深部の歯周組織が破壊され、歯と歯肉や骨との結合が失われます。その結果、一見歯が伸びたようにみえます。歯肉は黒赤色で腫張したり逆に萎縮したりします。歯と歯肉の境目には組織の破壊による深い溝(歯周ポケット)ができ、排膿や出血がみられます。露出した根面にはふつう大量の歯垢や歯石が付着しています。歯は動揺し、高度に組織破壊が進行すると歯が脱落することもあります。


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歯肉をはがしたときの骨や歯根の状態
健康部では歯冠と歯根の境目近くまで歯槽骨が歯根をしっかりと取り囲んでいます。骨の表面は平坦で、吸収像はありません。歯と歯肉は密接しているので、歯肉剥離面には歯石や歯垢の付着はみられません。
歯肉炎になった部分では、歯肉をはがすと歯肉ポケットの中に種々量の歯垢や歯石が付着しています。しかし歯肉と歯根の付着はあまり破壊されておらず、骨の変化もほとんどみられません。

一方歯周炎になった部分の歯肉をはがすと、歯槽骨が吸収され、歯根が種々の程度に露出している様子が明らかにわかります。歯周ポケットに面する歯面には、複雑な歯根の形態に沿って歯根の凹面や根分岐部の裏面にまで大量の歯石や歯垢が付着しています。吸収された骨面は一般的に粗くなっていますが、吸収の仕方や程度は個々の歯や根面で異なり、場所によっては水平性に歯が吸収されたり、歯根に沿って垂直性にくさび状の骨吸収がみられたりします。骨の吸収状態はレントゲン像と良く対応し、炎症によって骨がなくなった部分はエックス線が透過し黒い影として認められます(右下レントゲン写真参照)


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歯と歯周組織の断面像
健康部では歯肉が歯周組織表面を構成し、深部組織を保護しています。歯肉は接合上皮とよばれる未熟な上皮で歯面に付着するとともに結合組織中のコラーゲン線維によって歯(セメント質)や骨と強固に結合しています。歯は歯槽骨内に歯頸部近くまで埋まり、歯と歯槽骨間には歯周靱帯(歯根膜)とよばれる菲薄な結合組織が介在しています。歯周靱帯は歯と骨の結合のほか咬合力の緩衝や感覚、栄養、恒常性の維持など大切な機能を担っています。

歯肉炎になった部分では歯肉結合組織に血管の拡張や水腫、炎症細胞浸潤などがおこります。炎症性滲出による歯肉の腫張や接合上皮の一部が破壊されることによって、歯と歯肉の間に歯肉ポケットが形成されます。ポケットに面する上皮(ポケット上皮)にはびらんや歯肉結合組織内に側方増殖がみられますが、接合上皮根尖側端の位置はセメント・エナメル境付近に留まっています。炎症は歯肉に限局し、深部の歯周靱帯や歯槽骨の変化は見られません。

歯周炎になると、炎症にともなう組織破壊が深部に広がり、歯周靱帯の断裂や歯槽骨の吸収像がみられるようになります。接合上皮は根面に沿って深行増殖するとともに、歯垢に接近する部分では歯面から剥離し、深い歯周ポケットを形成します。ポケット内部には大量の歯石や歯垢が付着し、ポケット上皮はびらんや潰瘍を示します。ポケットに近い部分では多数の好中玉が浸潤し、膿となって排出されます。


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腫れたり膿んだりするしくみ
歯と歯肉との間の小さな隙間にも細菌がおり、強固にくっついています。その細菌が数が増したり、より強力な菌が入ってきたりすると、身体の免疫機構がはたらきはじめ血管が拡がり、中から液体の成分や好中球が出てきます。
そのため歯肉は赤く腫れれてくるのです。好中球は細菌を食べて殺す働きを持っていますが寿命があり、働いた後やがて死んでしまいます。その残骸が膿です。

歯ぐき(歯槽骨)が破壊されるしくみ
免疫機構が十分働かないと、細菌の作用によって歯周組織は無抵抗のまま速やかに破壊されてしまします。免疫機構が正常に働く場合は防御反応としての炎症がおこされ、その結果として細菌の侵襲をある程度防ぐことができます。しかし、この狭い隙間の細菌を駆逐することは容易ではなく、細菌と免疫機構の長い長い戦いが続きます。
その結果、戦場となった歯周組織の歯周靱帯(歯根膜)や歯槽骨等の破壊をともなうことになります。

代表的な歯周病菌
代表的な歯周病菌にはポルフィロモナス・ジンジバーリスやアクチノバジラス・アクチノミセテムコミタンスなどがあり、いずれもヒトの組織を破壊する能力を持っています。


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